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減数手術(減胎手術)まとめ 経緯・流れ・費用・気持ち

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病院・妊娠・出産
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私は4つ子を双子にする減数手術を受けました。
当時は減胎手術と認識していました。
同じ状況で困っている人、悩んでいる人の参考になればと思い、ここにまとめておきます。
あなたにとってベストな選択ができますように。

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減数手術を受けた経緯

当時私は、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)という病気でした。
卵子が排卵しにくく、たくさんの卵子の元が卵巣にたまる状態です。
そのため妊娠が難しく、不妊治療を受けていました。
卵子を成長・排卵させる注射を受け、タイミングを合わせて性交するのです。
それでもなかなか妊娠できず、すでに38歳、上の子はすでに4歳でした。
1度の流産、掻爬手術も経験しています。
年齢的問題や、長く治療しているのに結果が出ず、人工授精(体内受精)を試すことになりました。

やっとの思いで妊娠したのですが、医師からは意外な言葉が出ました。
「うーん、4つ子だねぇ」

医師は4つ子を産むリスクを話してくれました。
今の日本では
・4つ子を産む
・中絶する
の4か0しかありませんでした。
そこで医師から提案があったのが減数手術でした。
保険外の実費になるし、倫理的な気持ちの問題もあり、すぐには決断できませんでした。
夫と話し合い、減数手術を受けて双子を産むことを決断しました。

命の選択 なぜ双子にしたか

4つの卵子が受精していたので1~4つ子の中からどれか選ばなければいけません。
受精卵をどの程度人格として受け止めるかによっても良心の呵責は違うと思います。
実際に私も、
「受精卵なんてまだ意思もないじゃない」
という気持ちと、
「やっと宿った命」
という気持ちで揺れ動いて辛かったです。

4つのうち2つは素人から見てもとても小さくて弱そうでした。
医師は障害を持って生まれる可能性が高いだろうと言いました。

4つを全て産むことは選択肢にないので、必ずいくつかはあきらめなければならない状況でした。
母が重度身体障碍者の方の施設で働いていたことがあり、手伝いに行ったことがありました。
現実としてきれいごとでは済まない世界です。
子供が原因で離婚する家庭があったり、付きっきりで介助が必要だったり、本当に大変です。
障害を持つ子供を育てる自信がありませんでした。

この辺りの命の選択は、人から非難されることがあるかもしれません。
私も正しいと言い切れません。
人として、生き物として、自然に反していること、どうなんだろう。
今障害を持っている人、その家族にとても失礼だと思います。
それでも選択しなければ一人も産めないのです。

日本で認められているのは4人を堕胎するか、全員産むか。
全員産むのはリスクが高すぎるのです。
子宮破裂で母子全員危険になったり、お腹の中で途中で亡くなる子もいるかもしれない。

全てを諦めることができず、命の選択をしました。

双子か1人にするかという選択が残りました。
やはり命の選択は苦しく、できれば産んであげたいという気持ちがあり双子を選択しました。
多胎妊娠のリスクはあるのですが、上の子の同級生や近所に双子がいたので、なんとかやれるだろうし、なんとかする!と決断しました。

減数手術とは

その名の通り、胎児の数を減らす手術です。
全身麻酔をし、胎児の心臓に塩化カリウムに注射をして命を終わらせます。

私の場合
8週頃に施術
前日から絶飲食
昼頃手術
16時頃に帰宅許可
翌日残した胎児の心音確認


命の選択ということもあり、推奨されるものではありません。
私が悩んだように障害の有無、男女の選択などから倫理的に問題があります。
日本母性保護産婦人科医会は堕胎罪の可能性があるとの見解を公表しています。
日本産婦人科学会ではそもそも3つ以上受精しないようにしようとしています。

上記のことがあり、施術した病院名等は明らかにできません。

減数手術の費用

倫理的観点の理由から、手術として認められていないため実費です。
術前検査なども含め20万円ほどでした。

民間の入院保険に加入していましたが、そちらでも保険対象とはなりませんでした。
理由は健康保険の対象外だからではなく、注射だけなので手術として認可できないとのことでした。

現在の気持ち

産婦人科の近くにあるお地蔵様に良く手を合わせました。
流産してしまった子、命の選択で天に返してしまった2人、
どうかどこかで産まれて幸せになりますように。
罪悪感、産んであげられなかった気持ちがあります。

今も生活している中でお地蔵様をみかけることがあります。
できるだけ手を合わせ、できないときは心の中でお祈りします。
命の選択をした苦しさはずっと消えないけれど、双子に会えたのことに感謝しています。

あなたの選択

どういう選択をしても辛い思いはするかもしてません。
100点満点の選択なんてないと思います。
もう受け止めるしかないのです。
勇気を出して。
私たち、強くなれます。
大丈夫。

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